多様な子どもたちの学びをサポートする
実践的支援方法の探求。
京都教育大学教育創生リージョナルセンター機構総合教育臨床センター学びサポート室は、
特別支援教育に携わる教職員の皆さまと関連する支援者の皆さまの実践をともに考えサポートするために、令和4年度に新しく開設されました。
附属学校園、地域の学校園、京都府・市の教育委員会や医療機関、福祉機関等と連携しながら、
特別な配慮を要する幼児児童生徒への支援につながるよう教職員等への助言を行い、
その知見を基とした実践的支援方法の確立と普及を図ってまいります。
学び
サポート室
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子ども・保護者
多様な
子どもたち・保護者 -
教育委員会
京都府教育委員会
京都市教育委員会 -
教育関連機関
各種学校園・保健・医療
福祉・労働・行政
-
向き合う
教育関連機関や教育委員会と連携し、
教育現場における課題と向き合っています。 -
届ける
蓄積したデータをもとに、学校園や教育委員会、
医療機関、福祉機関などに情報を届けていきます。 -
探求する
多様な子どもたちや教育現場などが抱えている
課題を集約し、改善できる方法を探究していきます。
Section
私たちの取り組み
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幼児児童生徒育成支援
学校全体の特別支援教育力の向上に向けて、それぞれの学校の風土に合った支援を開発、実践・研究しています。
附属学校園や公立学校園を巡回して幼児児童生徒の観察を行い、個別指導計画の作成や活用に関する助言や授業改善・児童生徒への対応についてのアドバイスを行います。また、研修を通してアセスメントの視点や効果的な支援への方略をサポートします。
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他機関及び地域連携支援
乳幼児期、学齢期から社会参加に至るまでの各段階における多様な支援機関と学校の有機的な連携の推進や課題解決を行います。
保護者や様々な支援者(教師・心理士・社会福祉士・保健師など)が互いに支え合いながら子どもの支援ができるように,福祉・保健医療・心理などの多様な領域の支援機関と学校との有機的な連携関係の構築や発展を支援します。また保護者の心理への理解と支援を促進し,連携の要として支援者らとの関係性の構築を支援します。
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キャリア発達支援
発達障害のある幼児児童生徒へのキャリア教育と教員への特別支援教育の研修・支援を、関係機関と連携して開発・実践しています。
子どもたち一人ひとりのキャリア発達を支えるために、現職教員と教員をめざす学生を対象とした「教職キャリア研修プログラム」を開発します。「はたらく」のみならず、ライフキャリアに焦点を当てた各学校でのキャリア教育実践や、学校・福祉・労働・保健医療等とのつながりの構築について、継続的にサポートしていきます。
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知的ギフテッド教育支援
幼児児童生徒へのギフテッド教育の現状を調査し、知的ギフテッド児(特に2E児)の支援を開発・研究しています。
ギフテッド傾向のある子どもたち本人はもちろんのこと、保護者、教職員などへの相談、支援を行っています。日本においてギフテッドという言葉が注目を集めたのはここ数年のことで、他の3部門と比較しても社会における資源が非常に少ない状況です。そのため国内外の情報収集および既存の制度を活用した支援方策を考えることはもとより、必要な施策を積極的に発信しています。
Project
プロジェクト
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すべての子どもたちに学ぶ楽しさを まなサポDBプロジェクト 正式名称)多様な学びサポートデータベース
発達障がいや
発達凸凹のある
子どもたちにとって、
学ぶことが楽しいと感じられるような
特別支援教育のヒントを発信します。幼児児童生徒の各ライフステージにおける縦断的、多機関・多職種での連携などの横断的なニーズの把握と支援方法を「まなサポDBプロジェクト」としてデータベース化します。通常学級に在籍する発達凸凹がある子どもたちを巡って、このような縦断的で横断的な視点からのデータベースは全国的に類を見ません。他にも障害理解教育に関する「特別活動」「特別教科道徳」「総合的な学習(探求)の時間」などの授業の取り組みを分析・整理・蓄積していきます。また、困難事例への対応や事例検討会の内容についても個人情報保護法を遵守しながら、データベース化をおこないます。なお、データベースは教師をはじめとする様々な親子の支援者や、本人、保護者の方々が、それぞれの抱えるニーズに対して具体的な支援方法を検索できるよう構築し、発達障害等のある幼児児童生徒の特性に応じた適切な指導へと繋げていきます。
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すべての教員に特別支援教育の力を 教職キャリア研修プログラム
現職教員、教員志望の学生に向けた
研修プログラムの開発や学びの機会を
提供します。特別支援学校のセンター的機能、通級による指導、特別支援教育コーディネータ業務、通常の学級における支援に携わる教員を対象に、通常の学級における特別な支援に必要な知識・技能・考え方についての研修プログラムを開発・提供します。また、教員志望の学生が発達障害についての理解を深めたうえで、学校現場に出ていけるよう、大学と連携したカリキュラムを策定します。他にも、特別支援教育に関するテキストや教材の開発、特別支援教育に関するシンポジウムを開催し、研究成果や実践を広く社会に発信します。
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不登校の予防と解決に向けて インクルーシブ教育
プロジェクト子どもにとって「安全・安心な学校」をつくりあげ、結果として
不登校の減少(=排除しない学校)
を目指していきます。インクルーシブ教育は障害の有無を問わず共に学ぶ教育のことを指すと思われがちですが、元来は障害にかかわらないすべての子どもたちの教育的ニーズに応答するために教育システムそのものを変容させていくプロセスのことを指します。本プロジェクトでは不登校になった際に行き先を作るのではなく、不登校をうまない学校づくりをめざします。教育行政、企業、学校、大学というマルチステークホルダーにより、インクルーシブな学校をつくり、不登校の減少をめざします。
Outline
概要
名称 | 国立大学法人 京都教育大学教育創生 リージョナルセンター機構 総合教育臨床センタ ー 学びサポート室 |
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設立 | 令和4年度 |
連絡先 | TEL:075-644-8354 (月曜~金曜午前10時~午後3時 ※午後0時30分~1時15分除く) ※総合教育臨床センター「特別支援教育臨床実践拠点」の発達相談、および「教育臨床心理実践拠点」の心理教育相談と共通の受付電話番号となっています。最初に「学びサポート室との連携(もしくは相談)を希望」と伝えてください。 ※祝祭日、夏季休業・冬季休業中は除く ※新規お申し込みは火曜から金曜の間に受付を行います。 Mail:manasapo@kyokyo-u.ac.jp |
住所 | 〒612-8522 京都市伏見区深草藤森町1番地 京都教育大学 教育創生リージョナルセンター機構 総合教育臨床センター 学びサポート室 |
部門 | 幼児児童生徒育成担当部門 他機関及び地域連携支援部門 キャリア発達支援部門 知的ギフテッド教育支援部門 |
構成員 | 室員 センターには専任教員のほか、教育学科、発達障害学科、幼児教育科、大学院連合教職実践研究科、教職キャリア高度化センター、保健管理センターの教員が兼任で参加しています。 — 共同実践者 特別な配慮が必要な幼児・児童・生徒を支援する教職員(特別支援教育コーディネーターや養護教諭など)が参加しています。 |
事業 | 附属学校園での指導助言活動 公立学校園への支援活動 多様な学びサポートデータベースの開発 京教式特別支援教育カリキュラムの開発 シンポジウム・研修会の実施 |